海の遊牧民「バジャウ族」をご存知ですか?
フィリピンをはじめインドネシアやマレーシアで見かけることの出来る「驚異の潜水能力を持つ」漂流民族と言われています。
今回の記事では海の遊牧民「バジャウ族」の実態をご紹介致します。
驚異の潜水能力、生活スタイル、起源や歴史などバジャウ族を詳しくご紹介致します!
- バジャウ族を詳しく知りたい人
- フィリピンの民族を知りたい人
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海の遊牧民・バジャウ族とは

バジャウ族(Bajau/Bajaw)とは海上で生活をする1,000年以上の歴史がある民族で、現在ではフィリピン、インドネシア、マレーシアで見かけることが出来ます。
世界全体のバジャウ族の人口は約110万人で、フィリピンは47万人、マレーシアは43万人、インドネシアは17万人とされています。
海底70メートル(230フィート)以上の距離を潜水し、「海の遊牧民・海の人々・海のジプシー」などと呼ばれることもあります。
バジャウ族はフリーダイビングして得た魚介類などを食したり、物資と交換などを行い生活しています。
その他に、織りのマット、真珠のジュエリーの販売などがバジャウ族の収入源となります。
フィリピンのどこにバジャウ族はいるの?

フィリピンに住むバジャウ族は、ミンダナオ島とスールー島の間の島と沿岸地域に住んでいたのが起源です。
その後、ミンダナオでの紛争によりバジャウ族の大半が南西に移動し移動し、スールー島、カガヤンスル島、東ボルネオ海岸に沿って移住しました。
現在のバジャウ族はフィリピンの「セブ・タグビララン・イロイロ・マニラ」でも見かけることが出来ます。
日本人もフィリピンのバジャウ族で生活をする

日本人の松田 大夢氏はフィリピン・セブ島でバジャウ族に住んでおり、地元メディア・GMAの番組「Kapuso Mo」で紹介されています。
バジャウ族の松田氏が気になる方は以下の動画より、彼の生活の一部を観ることが出来ます。
バジャウ族基本情報

総人口(世界) | 約110万人 |
総人口(フィリピン) | 約47万人 |
地域 | フィリピン・インドネシア・マレーシア |
宗教 | イスラム・キリスト教 |
バジャウ族の生活スタイル

バジャウ族は、主に海岸沿いの木製の高床式住居に住んでいます。
昔は「海の遊牧民」と言われていましたが、現在では家を作り定住している方が多いです。
海上の高床式住居は、橋や板で繋がり住居までアクセスが可能とされ、水面から約1〜3メートルの高さに家を立てています。
バジャウ族の主な仕事は「漁業・船乗り・魚介類の販売」で、干物、真珠などのサプライヤーとして評価も高いです。
女性は、「マット織り・アクセサリー製作」などを行っています。
一部のバジャウ族は、仕事を見つけることが困難で「物乞い・露天商」などで労働する方もいます。
バジャウ族の優れた潜水能力

バジャウ族の特徴でもある「優れた潜水能力」は、海底70メートル(230フィート)以上の距離を潜水し13分間水中に留まることが可能という一節があります。
海底では主にハタ、真珠、ナマコなどを収穫しています。
バジャウ人の脾臓(ひぞう)は一般人より、50%大きいという研究データがあります。
脾臓が大きいと、モグロビンに富んだ血液をより多く貯蔵できる為、長時間の息止めて潜水が可能となります。
漁業では、「青酸カリ」などの化学物質を使用する一部のバジャウ族もおり、魚を気絶させ、生きたまま収穫しておりましたが、青酸カリはサンゴ礁を主に環境汚染に深刻な被害を与えました。
バジャウ族の歴史と起源

バジャウ族は、紀元840年から始まったと推定されており、フィリピンのスールー諸島とミンダナオ島の一部に先住民族でした。
元のバジャウ族は畑農業と漁業の2つを主に収入源としていました。
11世紀にマレーシアのボルネオ島に拠点を持ち各地に広まりますが、一部がシンガポール海峡で海賊化して船を襲う略奪者になるなどイラン軍の部隊指導者の指揮下で働いたという一節もあります。
14世紀頃にマレーシアのボルネオ島北部と、フィリピン南部に移住し、真珠、フカヒレなどの豪華な海産物を中国との貿易に従事しました。
第2次世界大戦で、兵士がダイナマイト漁を行い、バジャウ族の漁は破壊的になり、2000年代の現在では、環境汚染と貧困問題が深刻化しています。
海の遊牧民・バジャウ族まとめ

長い歴史を持つバジャウ族は現在でも存在しており、今も変わらず潜水能力が優れており、観光船からコインを投げて海中でキャッチするなど、素晴らしい能力を持っています。
直面している環境問題や貧困問題などを改善し、バジャウ族が存続できる未来が来ることを祈ります。
気になった方は、松田 大夢氏を通して一度、フィリピン・セブ島のバジャウ族を訪れてみるのも良いかも知れません!
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