フィリピンの伝統・民族楽器はご存知ですか?今回の記事ではフィリピンの民族楽器をまとめて9選でご紹介致します。
フィリピンには世界的に珍しい民族楽器があり、世に知れてない楽器も多数です。
民族楽器にはフィリピンの伝統が詰め込められ今でも一部のローカルアーティストが利用しています。
音楽・楽器好きの方は必見の記事です!
- 民族楽器好きの方
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フィリピンの伝統・民族楽器

フィリピンの民族楽器は、人口の10%を構成する先住民族の間で繁栄し続けており、特にルソン島北部の山岳地帯や、南部のミンダナオ、スル、パラワン、ミンドロなどで栄えました。
フィリピンの民族楽器は、人間のライフサイクルにおける重要なイベントを祝う際に用いられ、儀式、お祭りで使用されていました。
「Du-udyeng」や「Ta-tamiya」と呼ばれる死者の儀式や、子供が初めて入浴した際などにフィリピンの民族楽器が用いられました。
現在のフィリピンの音楽はスペイン人、アメリカ人の影響を受けて、大きく変化していきました。
幸いなことに、現在でもフィリピンの民族楽器の伝統は守られ、一部のアーティストに引き継がれて今でも利用されています。
フィリピンの民族楽器まとめ9選

以下では、フィリピンの民族楽器をまとめて9選でご紹介致します。
- バリンビン Balingbing
- クリンタンガン Kulintangan
- ヘゲルン Hegelung
- オクタヴィーナ Octavina
- バンギバン Bangibang
- リットグィット Litguit
- クリビ Kulibit
- クビン kubin
- ラダグ Ludag
バリンビン Balingbing
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バリンビン(Balingbing)はフィリピン・ルソン島北部の山岳部の首狩族・カリンガ族に伝わる竹製打楽器です。
元々、悪霊や蛇を追い払う役割をなしていたフィリピンの伝統的な民族楽器です。
竹の先端にスリットを入れ、筒の下部を片手で持ち、もう一方の手首で竹の先端を叩き、「ビンビン」という音を出します。
指穴を押さえる加減で音色が変化します。
音程が異なる6本のバリンビン1組セットとなっており、6人で合奏します。
複数人で演奏すると音が共鳴し、不思議な音を奏でます。
クリンタンガン Kulintangan
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クリンタンガン(Kulintangan)はフィリピンの木琴・ゴング属の民族楽器です。
主にミンダナオ島モロ族とその周辺の民族が使っている民族楽器です。
サイズと音が異なる5〜9個のゴングが、ラック上に水平方向に並べて配置され、2つの木製のビーターで叩いて演奏します。
元々、ゴングは伝統的な青銅で作られましたが、第二次世界大戦以来、ゴングは真鍮で作られるようになりました。
現在では、フェスティバル、結婚式、セレモニーなどで娯楽目的で使用されているフィリピンの民族楽器です。
ヘゲルン Hegelung
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ヘゲルン(Hegelung)はフィリピン・ミンダナオ島の弦楽器です。
地域により、クチャピ(kutiyapi)とも呼ばれています。
木造で制作され、フレットは9個あり、弦は2本のみで演奏します。
ヘーゲルングを演奏する際は、踊ったり、体を動かしながら演奏します。
オクタヴィーナ Octavina
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オクタヴィーナ(Octavina)はスペインが大きく影響したフィリピンの民族楽器で、16世紀から19世紀によく使用されていた楽器です。
大きさはギターより小柄ですが、14弦あり独特な弦配置となっています。
弦は複弦で「3本が一組」と「2本が一組」になっているものを使用します。
オクタヴィーナの弦の配置は「3本、3本、3本、2本、2本、1本」の14弦で合計6コースになります。
現在では、ヒスパニックの弦楽オーケストラ「ローカルバリアント」が使用しています。
バンギバン Bangibang
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バンギバン(Bangibang)は、フィリピン北部のイフガオ族が使用していた木製の打楽器です。
形はハンガーに似ており、全長50センチほどです。
元々、バンギバンは葬儀の舞で使用する民族楽器で、木の棒で叩きながら音を出します。
少なくともバンギバンは7セットあり、各バーに独自のピッチが配置され、演奏者は木の棒で叩き音を奏でます。
リットグィット Litguit
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リットグィット(Litguit)は竹で製造された2弦のフィリピン民族楽器です。
主にフィリピンのカリノッグやイロイロで使用されていました。
リットグィットは2弦で、2つのチューニングペグが取り付けられています。
弦が置かれている楽器の中央部分の竹は薄く削られており、弦が振動しやすいよう工夫されています。
弦はアバカファイバーを使用しています。
演奏時には、アバカ弦が付いた弓で演奏します。
クリビ Kulibit

クリビ(Kulibit)は竹で製造されたフィリピン民族楽器です。
現地では「クリビ」もしくは「ズルダイ」と呼ばれています。
クリビはフィリピン北部のカリンガ族が使用していた民族楽器で、竹で出来た本体に5本または6本の弦が付いており演奏することが出来ます。
クビン Kubin
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クビン(kubin)は竹で出来たフィリピンの伝統的なハープです。
元々、愛する人とのコミュニケーションする楽器として使用され、主に求愛する男性が使用していました。
唇の間にクビンを置くことによって叩く振動で音が奏でられます。
日本でも同じ様な口琴が昔からの伝統楽器として使われていました。
クビンはフィリピン全土で見られ、楽器のデザインと名前は地域によって異なります。
メラナオ、南ミンダナオは「クビン」と呼び、タガログ語は「バームボー」と呼びます。
ラダグ Ludag
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ラダグ(Ludag)はフィリピン伝統の打楽器です。
フィリピン全土で使用され、形は円錐形、円筒形、杯形、樽形など様々です。
ドラムヘッドにはヘビ、シカ、ヤギなどの革が使用されていました。
ラダグを演奏する際は、棒もしくは素手で叩き演奏していました。
ラダグは単独での演奏ではあまり使用されず、通常は他の楽器と一緒にアンサンブルとして使用されます。
フィリピンの稲作穀倉で収穫時期にラダグは演奏されていました。
フィリピンの民族楽器まとめ9選まとめ

今回紹介したフィリピンの伝統・民族楽器9選以外にも、私達のまだまだ知らない楽器がフィリピンにはあるようです。
一部のフィリピンの伝統・民族楽器は日本の楽器屋さんで購入可能なので調べてみましょう。
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