『フィリピンのスラムで食べられている残飯を調理したパグパグをご存知ですか?』
フィリピン・マニラのスラム街では、まともにご飯を食べることが出来ず、ゴミの中から食べれる残飯を探して調理して食べるパグパグという料理が存在します。
今回の記事では、そんなスラムの飯・パグパグについて詳しくご紹介致します!
- 残飯で出来たパグパグを知りたい方
- フィリピンのスラム飯を知りたい方
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パグパグってなに?

フィリピン・マニラのスラムに住む極度の低所得層は『スカベンジャー』と呼ばれ、まともな食事を買える資金がありません。
そんな、スラムに住む方が利用する、格安でお腹が一杯になるご飯『パグパグ(Pagpag)』は、残飯を調理したフィリピンのサバイバルフードです。
パグパグの意味合いは、『ほこりや汚れを振り落とす』という意味で、ゴミからまだ使用できる肉を引き抜くことから名付けられました。
主にファストフード店やレストラン、スーパーマーケットのゴミから収集された、また食べることが出来そうな残飯を拾って使用して「パグパグ」を作ります。
フィリピン・マニラには、飢餓に苦しむ低所得層が6.5%の2約40万世帯がいるとされ、パグパグはすでにスラム内で定着していることは、フィリピンの社会問題の1つとも言われています。
パグパグの調理方法

パグパグは、まずゴミ山から使えそうな残飯を見つけることから始まります。
使えそうな肉の残飯を見つけたらアイスクリームの箱に保管しながら、収集作業を続けます。
ちなみに、パグパグに使う残飯を探す仕事が存在し、昼夜を問わずゴミ捨を歩き回り1日約6ドルで雇われています。
使えそうな残飯が収集が終わったら、水で洗い流す洗浄作業を行い、その後、沸騰もしくは食材を揚げて細菌を殺しながら、パグパグの調理を行います。
パグパグは、残飯の肉と一緒にタマネギ、ニンニク、コショウ、醤油などを使い、アドボなどのフィリピンの伝統的な調理方法で料理されます。
パグパグは、袋に入って売られていることが多く、値段は20〜30ペソ(40〜60ペソ)です。
パグパグの対するメディアの報道

フィリピン国内外のメディアは、フィリピンのスラムで食べられているパグパグを特集したドキュメンタリーを公開しています。
2003年には、ドキュメンタリー番組「I-Witness of GMA Network」で紹介され、2006年には、ABS-CBNのドキュメンタリー番組で紹介され、2012年には、CNNでパグパグが紹介されました。
パグパグの健康上のリスク

パグパグは、残飯を使用しているため、衛生的にあまり良くなく、栄養価もあまりありません。
パグパグの健康上のリスクとして、食中毒、A型肝炎、腸チフス、下痢、コレラなどの健康被害を受ける可能性があると国家貧困対策委員会は警告しています。
しかしながら、パグパグを販売する側は、『いままでにパグパグを食べて死者は出たことがないと』反論しています。
- 食中毒
- A型肝炎
- 腸チフス
- 下痢
- コレラ
バグパグの防止施策

現在でも、フィリピンのパグパグは蔓延しており、政府はこの問題に取り組んでいます。
防止施策として、給餌プログラムと条件付き現金送金を通じて貧困層を支援し、貧困を減少を目指しています。
2015年に社会気象局の調査では、フィリピンでの飢餓は減少傾向にありますが、パグパグは急速な広がっていることが分かりました。
残飯を調理した料理・パグパグまとめ

フィリピンにはまだまだスラムで住む貧困層が多く、貧困スパイラルに陥り、まともな生活が出来ていない家計があります。
パグパグを食べることにより、体調不良を起こす可能性もあり、なるだけ早めに政府が、この問題を解決してくれることを祈ります。
以下の関連記事より、マニラにあるゴミ山『スモーキーマウンテン』に関しての記事もありますので、もしよければ合わせてお読み下さい!
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