フィリピンでチャリンコギャング集団を見かけたことはありますか?
ギラギラとしたボディにサドルを低く設定した自転車は「ローライダー・バイシクル」と言われ、アメリカのチカーノから生まれた文化でフィリピン国内でも見かけることがあります。
今回の記事では、そんなフィリピンの「ローライダー・バイシクル」について詳しくご紹介致します!
- フィリピンのチャリンコギャングに興味がる方
- ローライダー・バイシクルが好きな方
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ローライダー・バイシクルってなに?

ローライダー・バイシクル(Lowrider Bicycle)とは、カスタムした自転車でサドルが低く、ローチャリ / ローライドとも呼ばれています。
実用性よりも、見た目のインパクトと格好良さに焦点を当てており実際には、クランクが地面に非常に近く、ペダルを回すことが出来ず、実際に乗る事が出来ない自転車もあります。
特徴として、サドルは長く曲がった「バナナシート」、ハンドルは「スイープエイプハンガーハンドルバー」などが使用されています。
ローライダー・バイシクルはチカーノ発祥

ローライダー・バイシクルは、アメリカのバリオのストリートカルチャーの一部であり、アメリカのメキシコ系移民ギャング・チカーノから発祥した文化です。
チカーノは26インチ用フォークを曲げて作製された「OGフォーク」や、16インチ用のクランクを出来る限り車高を下げた「ローダウンカスタム」を使用していました。
ローライダー・バイシクルが一般にも浸透

元はギャングのチカーノが乗っていたローライダー・バイシクルですが、時代と共に一般にも常用されるようになりました。
1963年にアメリカ西海岸で爆発的な人気を誇るヒット商品となった「Schwinn Sting-ray」は、ローライダー・バイシクルが一般的に人気になったキッカケです。

人気の理由は、ローライダー・バイシクルという斬新なデザインと、自転車がカスタム可能で、子供でも簡単にパーツの組み替えをを行える設計で制作されていたことです。
ローライダー・バイシクルの多くは、クロム、ベルベット、オーバースポークホイールなどのアクセサリーを使用していました。
ローライダー・バイシクルがヒットした背景として、当時は「カスタムカルチャー」が流行し、チョッパーバイクやトラッカーバイクなどのブレイクしていました。

しかしながら、1970年代に入ると、BMXの出現によりSchwinn Sting-rayを含むローライダー・バイシクルの人気は下がっていきました。
90年代に再びローライダー・バイシクルの人気が高まり、需要と共に、自転車競争が激化し希少かつ高価で販売されるように成りました。
フィリピンのローライダー・バイシクルの実態

ローライダー・バイシクルの元の文化はアメリカが発祥ですが、現在では他国でも人気が高まり、フィリピン、オーストラリアなどでも見かけることがります。
フィリピンのローライダー・バイシクルは費用が掛かり、ある程度のお金に余裕のある方しか参入できない文化です。
フィリピンには、マニラやセブなど各地にローライダー・バイシクルの愛好家が集まるクルーが存在し、各エリアごとで活動を行っています。

フィリピンのローライダー・バイシクルのファッションは、チカーノの影響でディッキーズの「42283」と呼ばれるハーフパンツをデカ履きして、オーバーサイズのTシャツを着て、ロングの白ソックスを履いています。
以下では、フィリピンで活躍するローライダー・バイシクルの有名なクルーを2つ紹介します。
CEBU LOWRIDER BICYCLE CLUB

セブ島とその周りにある離島に在住するメンバーが所属するローライダー・バイシクルのクルー「CEBU LOWRIDER BICYCLE CLUB」です。
マニラに続いて2番目に大きな組織で、不定期でメンバーで集まりセブ市内をローライダー・バイシクルに乗って巡っています。
稀にセブ島でイベントを開催して、メンバーのカスタムしたローライダー・バイシクルを見ることが可能です。

CEBU LOWRIDER BICYCLE CLUB facebook
Pinas Lowridaz BC

首都のマニラを拠点とするフィリピン最大のローライダー・バイシクルのクルー「Pinas Lowridaz BC」です。
2014年に設立し、その際は7人のメンバーのみでしたが、現在ではフィリピン最多の50人以上のメンバーを抱えて活動しています。
年に一回、フィリピンで開催されるローライダー・バイシクルのイベント「BIKEWARS」を主催しているクルーもこのPinas Lowridaz BCです。
以下の動画から、彼等の活動を観ることが出来ます。
フィリピンのローライダー・バイシクル最大のイベント

フィリピンのローライダー・バイシクル最大のイベントは「BIKEWAR」で、毎年、フィリピン首都のマニラで開催されています。
このイベントの主催は、マニラのローライダー・バイシクルクルーのPinas Lowridazが主催で、イベントは、チャリティーで行われています。
フィリピンには数多くのローライダー・バイシクル愛好家がおり、毎年開催されるBIKEWARでは、フィリピン全国のカスタムされたローライダー・バイシクルを公開し、一般でも見に行くことが可能です。
このイベントでは、コンペティションが行われ最も優れた格好良いローライダー・バイシクルクルーを決め、上位には賞金などの授与が行われます。
このイベントを通し、「マニラの公道にバイクレーンの設置」を求めています。
またイベントで得た収益は、地元の学校に還元して支援しています。

フィリピンのローライダー・バイシクルまとめ

ローライダー・バイシクルはフィリピンの興味深いストリートカルチャーの1つです。
なかなかピックアップされないアンダーグランドの文化ですが、実際に見てみるとローライダー・バイシクル見てみると、写真を撮らざる負えなくなる程のインパクトのある見た目です。
基本的にフィリピンのローライダー・バイシクル愛好家は優しい性格の方が多いので、「自転車めちゃ格好良いね!」と文頭に置いて話しかけてみると、すぐ仲良くなれるはずです。
あなたもフィリピンでローライダー・バイシクルを手に入れてみてはいかがでしょうか!
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