フィリピンのスラムの子供がビニール袋に接着剤を入れて吸っている姿を見たことはありませんか?
貧困層は資金がなく格安で買える接着剤の匂いを嗅いで空腹をしのぎ生活をしています。
今回の記事では、フィリピンのスラムの子供が使用するドラッグ【ラグビー】を徹底解明していきます。
皆さんは真似をしないようにしましょう。
- フィリピンのドラッグを知りたい方
- フィリピンのスラムを知りたい方
- フィリピンの貧困層の生活を知りたい方
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フィリピンのスラムが使用するドラッグ・ラグビー

ラグビー(Rugby)はフィリピンのスラムに住むストリートチルドレンが主に使用するドラッグで、住宅用の接着剤(トルエンベースの接着剤)をビニール袋に入れ吸引し、空腹を和らげハイになることが出来ます。
雑貨屋や本屋でも簡単で安価に手に入れることのできるラグビーは元々、家のタイルや木材をくっつけるための接着剤で、簡単に手に入れることのできます。
ラグビーの価格は瓶1本65ペソ(約130円)、小分けにしたものは6ペソ~14ペソ程(約12〜28円)です。
またフィリピンのスラムのストリートチルドレンは、ラグビー以外にクッキングスプレー、布地保護剤、シンナー、接着剤、溶剤などの一般的な家庭用品を吸引し、空腹をしのぎハイになります。
ラグビーの健康上の問題

ラグビーは、ガソソリンのような臭いがし中毒性があり、使用頻度が増えると、「吐き気、かすみ目、記憶喪失、運動協調の喪失」を引き起こし、「肝臓、腎臓、脳、心臓」などの臓器が損傷する可能性があります。
しかし、フィリピンのスラムで生活するストリートチルドレンは過酷な路上で生きていく中で、日々の問題を忘れられたり、空腹を感じさせない効果のあるラグビーの使用は簡単に辞めれません。
フィリピンのストリートチルドレンギャング・ラグビーボーイ

フィリピンでラグビーを使用するスラムのストリートチルドレンを「ラグビーボーイ(Rugby Boys)」と呼びます。
ラグビーボーイはギャングの総称で、ラグビーを購入するための資金集めとして、スリや窃盗を繰り返しています。
ラグビーボーイのメンバーには、未成年の女の子も含まれます。
フィリピンスラムのストリートチルドレンが使用する他のドラッグ

以下では、フィリピンスラムのストリートチルドレンが使用するラグビー以外の他のドラッグと社会問題をご紹介致します。
フィリピンの約200万人の薬物乱用者と言われており、その大半が覚せい剤乱用者で、主に「シャブ(shabu)」を利用しています。
フィリピンのシャブは1gあたり約1,500ペソ(約3,000円)で100ペソ(約200円)で小さな包装単位でも入手が可能な事から、貧困層で人気を集めています。
フィリピンで万栄しているドラッグ・シャブは日本から持ち込まれた覚せい剤で、利用者の多くは薬物依存症者です。
フィリピンの覚せい剤の回復プログラムは金額が高く富裕層のみが利用でき、スラムに住む貧困層はシャブをやめられないのが現実です。
児童買春の主な利用者は、外国人のセックスツーリスト、小児性愛者やフィリピンのローカルです。
児童買春の一部はフィリピンで蔓延している「児童ポルノの撮影」に使用されることもあります。
フィリピンのスラムに住むストリートチルドレンは生存の手段や、家族の為に売春をしている子供も少なくないのが現実です。
1996年の統計では、フィリピンの150万人のストリートチルドレンのうち6万人が売春に関わりました。
フィリピンの子供を対象としたHIV検査は行われていませんが、ストリートチルドレンの約18%が性感染症(STI)に感染していると想定されています。
フィリピンスラムがラグビーを使用する理由

フィリピン社会福祉開発省のデータによると、ストリートチルドレンの数は毎年6,365人増加し、フィリピン全土に150万人のストリートチルドレンがいるとされています。
8〜20歳までのストリートチルドレンの半数は、一度はラグビーや他のドラッグをしようした経験があります。
ラグビーは低コストで、比較的入手しやすいため、フィリピンのスラムで乱用が広まっています。
また2008年の国連麻薬レポートでは、フィリピンは「世界で一番覚せい剤が流行している国」と発表があり、約200万人の薬物乱用者がいるとされています。
フィリピンのスラムに住むストリートチルドレンは食料を調達する際に、以下の順位で食料調達を行います。
- お金を恵んでもらう
- 食べ物を恵んでもらう
- 残飯を恵んでもらう
- ゴミを漁って食料を調達する
- ラグビーを使用し空腹をしのぐ
日々の生活の中で、スラムの子供がラグビーを使用することは食べたり寝たりすることと同じくらい日常のことで、食料や際や日常の問題を忘れたい際の手段として用いられます。
フィリピンスラムのドラックを排除出来ない背景

フィリピンのスラムのストリートチルドレンが減らない理由は、フィリピンは貧困層が全体の過半数で、家庭崩壊、親の離婚、育児放棄、出稼ぎによる親の不在などが理由とされます。
フィリピンの約25万人は様々な理由でスラムで生活をしており、多くのストリートチルドレンは路上での物乞いや、性産業等で生計を立てています。
その中には、空腹を満たすためにラグビーを使用したり、ラグビーボーイのメンバーとなり、ラグビーを購入する為の資金集めで、スリや窃盗などの犯罪を犯します。
こうした背景から、フィリピンの中・高所得層は「ストリートチルドレン=危ない」という認識があります。
またストリートチルドレンは「犯罪が悪いこと」という認識がない子供もいます。
最大のネックはフィリピンのスラムのストリートチルドレンは生活力がなく安定した職に就くのが難しく、ラグビー中毒になり資金調達のために、犯罪を繰り返している事実です。
フィリピン政府のスラムのドラッグ排除の対策

フィリピンでラグビーを購入する際は、購入者に規則が課せられており、有効な身分証明書を提示する必要があります。
未成年の購入者は、保護者の同意書が必要となります。
しかしながら現実は、販売店がスラムのストリートチルドレンに隠れながら販売を続けています。
またスラムのストリートチルドレンが購入しやすいようにラグビーボトルは1本65ペソで、それを小分けにして売っています。
フィリピンスラムのドラッグ・ラグビーまとめ

フィリピンのスラムに住む低所得のストリートチルドレンや万栄するドラッグ・ラグビーは簡単には現状を変えることが難しく、現在の2020年でもフィリピンの課題として今後、改善できることを祈ります。
上記の内容以外にもフィリピンの映画「Ordinary Family」でもラグビーやスラムのストリートチルドレンの問題が取り上げられています。興味を持った方は一度、観てみて下さい。
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