セブ島を含むフィリピンでは、蚊が媒介する感染症「デング熱」が発生しており、旅行者も注意が必要です。
特に、雨季シーズンは蚊が増えやすく、屋外観光や自然エリアでは虫除け対策が重要になります。一方で、基本的な予防対策を意識することで、感染リスクを大きく下げることも可能です。
本記事では、セブ島旅行前に知っておきたいデング熱の基礎知識・感染経路・主な症状・予防方法・注意点まで、2026年最新情報をもとにわかりやすく解説します。
- セブ島のデング熱事情を知りたい方
- デング熱から身を守りたい方
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この記事で伝えたいこと
セブ島でデング熱が発生する理由とは?
セブ島に留学や長期滞在者の中で一定の割合で発生するデング熱は、高熱を発症する厄介な病気です。
衛生面ではあまり綺麗とは言い難いセブ島では、管理されていない土地も多く、街中で雨水が溜まった沼や池が住宅付近に多く存在し、デング熱を持つ蚊の繁殖がしやすい環境と言えます。
これからセブ島滞在を検討している方は、事前にデング熱の感染経路や流行りやすい時期を確認しておきましょう!
フィリピン・デング熱の感染者数と現状
デング熱はウイルスを持つ蚊であるヒトスジシマカやネッタイシマカに刺されることにより感染する病気です。
ちなみにネッタイシマカは主に熱帯地方に生息数ため、日本にはいませんがヒトスジシマカは日本で確認されています。
「国際交流が増している」現在の状況と「地球温暖化」の2つの要素により、デング熱を持つ蚊のネッタイシマカ、ヒトスジシマカの生息域は拡大しています。
ちなみにデング熱は人から人への空気感染はしません。
デング熱が流行する季節・気候との関係
セブ島の雨季とされる6月~11月は雨が降り水溜りが出きり蚊の産卵時期とされデング熱を持つネッタイシマカやヒトスジシマカが増え、デング熱の感染者も多い時期とされています。
2019年度、フィリピンのデング熱の感染者数が、昨年同時期に比べると85%増加し、17万人を超え、そのうち720人が亡くなったとのレポートもあります。
デング熱とは?基本症状と潜伏期間

デング熱の症状で最も多いのは「発熱(38~40℃)、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹」が主となります。
初期症状に続き、全身の筋肉痛、骨関節痛、全身倦怠感を感じます。
デング熱・初期症状の見分け方
デング熱の発症後3~4日後、発疹が体の大部分に発生し、胸部、体幹から始まり、四肢、顔面に湿疹が広がります。
デング熱の潜伏期間は2~14日が一般的だと考えられています。初期症状は風邪と似ており、デング熱であることに気が付かないケースがあります。
- 発熱
- 頭痛
- 筋肉痛
- 関節痛
- 発疹
- 倦怠感
- 結膜充血
重症化リスクと注意すべきサイン
デング熱は、自然治癒する比較的良好な感染症ですが、1~5%の免疫の弱いデング熱の感染者は適切な治療がなされないと致死性の病気になりえるので注意が必要です。
デング熱が重症化した場合、「デング出血熱」また「デングショック症候群」と呼ばれ、全身の出血とショック症状に見舞われ稀に死亡することがあります。
重症化する前に、高熱を発症し寝る難しくなります。このサインを感じたらなるべく早く病院に行きましょう。
デング熱の症状は、風邪やインフルエンザに似ており、医療機関での診察で見過ごされる可能性もありますので、セブ島で何かしらの症状がある場合は、医療機関でデング熱を検査することをおすすめします。
セブ島デング熱で死亡するケースも
セブ島のデング熱の感染者数は人口比で見ると、日本国内の事故で死亡する確率よりも低いので、セブ島渡航の際にデング熱に対する過剰な心配は必要なさそうです。
デング熱の症状は1週間程で自然回復するケースが大半で、症状が回復し始めると迅速に回復するのが特徴的です。
しかしながら、免疫力の低い高齢者や幼児を中心としたデング熱の患者の1~5%は重症化し最悪、死に至るケースもあります。
セブ島でデング熱に掛かった場合は、速やかに病院で治療を受けましょう!
セブ島でデング熱にかかったら?治療・費用の目安
もしセブ島でデング熱発症したら、どのような流れで検査・診察を行うのでしょうか?
また具体的なデング熱にかかる医療費、そして海外保険の適用に関して、そして緊急の連絡先も下記でまとめました。
セブ島病院事情と検査・診療の流れ
もしデング熱の症状が悪化している場合は、セブ島病院の【緊急外来(Emergency)】に駆け込みましょう。
緊急外来は予約不要で、救急車は有料で高価な為、基本的にはタクシーなどで病院まで移動します。
緊急外来にはマスク着用必須となり、到着後に症状を伝え、診察・治療となります。
治療費・海外保険の活用方法
セブ島の医療機関にてデング熱の入院・治療費の相場は10万ペソ(約20万円)です。
医療機関での入院が長引くと17万ペソ(約34万円)を超えるケースもあるので、セブ島に渡航の際は短期の旅行であっても海外旅行保険に必ず申し込むようにしてください。
海外保険加入者は、セブ島病院に到着次第、保険加入であることを受付に伝えるとスムーズに対応してくれます。
基本的には、日本帰国後に治療費の払い戻しを保険会社より対応してもらう為、現地では医療費を立て替え全額での支払いが基本的なルールです。
緊急時の連絡先・使える日本語対応病院
セブ島のデング熱参考情報を以下にまとめてみました。
セブ・ドクターズ病院 (Cebu Doctor’s Hospital)
電話:(032)253-7511, (032)255-5555
チョンワ病院 (Chong Hua Hospital)
電話:(032)255-8000, (032)253-9515(ER)
チョンワ病院マンダウエ (Chong Hua Hospital Mandaue)
電話:(032)233-8000
外務省領事サービスセンター
電話:03-3580-3311(内線)2902,2903
外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:03-3580-3311(内線)5367
外務省
海外安全ホームページ
在フィリピン日本国大使館
電話: (63-2) 551-5710
在セブ領事事務所
電話: (63-32) 231-7321
デング熱を防ぐためにできる5つの予防対策

セブ島滞在中は楽しい思い出だけ残したいものです。
なるべくならデング熱には掛からずに健康でいたいあなたに「デング熱の予防対策」をご紹介します!
- 外出する際には「長袖・長ズボン」の着用で肌の露出を少なくする
- 露出した肌には虫除けスプレーを2~3時間おきに塗布する
- 室内は、「電気蚊取り器・蚊取り線香・殺虫剤・蚊帳」を使用する
- 「規則正しい生活と十分な睡眠」で免疫を高める
- 蚊の繁殖を防ぐために、水溜りを作らない
万が一、セブ島デング熱が発症した場合は早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。
デング熱で体調が悪くなったときの行動マニュアル
以下ではセブ島のデング熱に対する治療法・検査方法をまとめてみました!
セブ島デング熱の治療法
現在までにデング熱に対する有効なワクチンや特異的な治療法はなく、対症療法が行われます。
デング熱の対症療法は、「アセトアミノフェン」が使用されます。
対症療法は血小板が低下し,出血を起こしやすくなるので,通常使用される鎮痛・解熱剤はなるべく控えることが好ましいとされます。
2017年にフランスの大手製薬会社サノフィのデング熱ワクチン「デングワクシア」が開発されましたが、過去にこのワクチンを使用した患者が死亡するケースが相次いだため、使用が中止されました。
現在では、武田製薬、米国立衛生研究所がデング熱ワクチンの開発を進めており、将来的にデング熱のワクチンが普及するかも知れません。
セブ島で蚊に刺された場合
セブ島にいる全ての蚊がデング熱のウイルスを保有してはいませんので、過剰に心配する必要はありませんが、蚊に刺された後に発熱・関節痛などのデング熱に見られる症状が現れた際は、医療機関への受診をおすすめします。
短期のセブ島旅行などで日本へ帰国された際にデング熱に見られる症状が現れた時は、空港等の検疫ブースで検疫官に申し出てください。
もしくは最寄りの保健所等にご相談ください。
帰国後に症状が認められた場合は、医療機関を受診し、セブ島への渡航歴を医師へ告げてください。
フィリピンだけじゃない!周辺アジア諸国のデング熱
以下では「フィリピンのデング熱の現状」と「その他の国のデング熱感染者数」をまとめてみました。
世界のデング熱感染者数

デング熱は、中南米、東南アジア、西太平洋地域を含めた約120カ国で確認され全世界の25億人(人口の40%以上)がデング熱の感染リスクにさらされています。
フィリピンでもデング熱は流行し、セブ島でも確認されています。
デング熱の発症件数は過去50年で30倍以上と劇的に増えているのが現状です。
その結果、年間3億9000万人が感染し、その内の9600万人が発病しています。
入院を必要とする重症型のデング熱は、推定毎年50万人で、免疫力の弱い子供や高齢者は重症化しやすく約1〜5%が死亡しています。
熱帯や亜熱帯の全域で主にデング熱は流行しておりますが、東南アジア、南アジア、中南米でも患者の報告が多く、他には、アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でもデング熱の発生が確認されています。
- フィリピン:90,503
- タイ:22,903人
- ベトナム:17,766人
- シンガポール:17,614人
- マレーシア:98,128人
- カンボジア:3,541人
- ラオス:1,695人
- 日本:160人
デング熱の症状が見られる国と地域:
インド、インドネシア、カンボジア、スリランカ、タイ、中国(浙江省、広東省、福建省、広西壮族自治区、雲南省)、香港、台湾、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、東ティモール、フィリピン、ブータン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、モルディブ、ラオス、豪州(クインズランド州)、キリバス、クック諸島、サモア、ソロモン、ツバル、トンガ、ナウル、パプアニューギニア、バヌアツ、パラオ、フィジー、マーシャル、ミクロネシア、北マリアナ諸島(米領)、ハワイ(米領)、ニューカレドニア(仏領)、タヒチ(仏領ポリネシア)。
デング熱はマラリアとは異なる
デング熱とマラリアは蚊を介して広がる感染症ですが、その特徴には重要な違いがあります。
デング熱は4つのデングウイルスによる感染症で、都市部や住宅地域での発生が目立ち、蚊が媒介し、水たまりや空き缶でも発生します。
一方、マラリアは蚊による感染症で、特に農村地域で流行しています。ただし、セブ島ではマラリアの発生率は低いため、注意が必要ありません。
セブ島デング熱のよくある質問(FAQ)
下記ではセブ島のデング熱でよくある質問をまとめて紹介します。
【まとめ】楽しいセブ島旅行のために、デング熱対策は必須!
セブ島は魅力的な南国リゾートですが、デング熱の感染リスクがあることも忘れてはいけません。しかし、正しい知識と予防策を知っておけば、過剰に不安になる必要はありません。
本記事では、セブ島でのデング熱の最新状況から、万が一感染した場合の対応まで、旅行者に必要な情報を網羅的に解説しました。
旅行前・滞在中に必ず押さえておきたい「注意点3つ」
- 長袖・長ズボンを着用して肌の露出を避ける
- 虫よけスプレーをこまめに使用
- 体調不良を感じたらすぐに医療機関を受診
せっかくのセブ旅行、健康な体と心で思い切り楽しむことが一番の目的です。デング熱に関する正しい知識と予防対策を備えておくことで、不安なく安心して旅を満喫できます。
旅行前にはもう一度この記事を見直して、万全の対策をしてから出発しましょう!
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