日本でも症状が見られるデング熱ですが、セブ島を含むフィリピンでは年間17万人程の患者が出ました。
デング熱の症状は風邪やインフルエンザと似ているため、知識がないとデング熱であると自覚が出来ません。
今回の記事では、セブ島で流行中のデング熱の現状と予防方法を紹介します。
知識を身に着けてセブ島のデング熱から身を守りましょう!
- セブ島のデング熱事情を知りたい方
- デング熱から身を守りたい方
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セブ島流行のデング熱の正体とは

セブ島でも感染者が毎年確認されるデング熱に関して以下で細かく紹介しています。
しかしながら、セブ島のデング熱の感染者数は人口比で見ると日本国内で事故で死亡する確率よりも低いので、セブ島渡航の際にデング熱に対する過剰な心配は必要なさそうです。
セブ島流行のデング熱

デング熱とは、デングウイルスを持つ蚊の「ネッタイシマカ・ヒトスジシマカ」に刺されて起こる症状です。
デング熱は人から人への空気感染はしません。
感染したら2~15日間の潜伏期間ありその後、発疹が体の大部分に広がり突然の発熱・頭痛・結膜充血などの症状が発生し、続いて筋肉痛・関節痛・倦怠感が現れます。
デング熱の症状は1週間程で自然回復するケースが大半で、症状が回復し始めると迅速に回復するのが特徴的です。
しかしながら、免疫力の低い高齢者や幼児を中心としたデング熱の患者の1~5%は重症化し最悪、死に至るケースもあります。
セブ島でデング熱に掛かった場合は、速やかに病院で治療を受けましょう!
セブ島デング熱の感染経路

デング熱はウイルスを持つ蚊であるヒトスジシマカやネッタイシマカに刺されることにより感染する病気です。
ちなみにネッタイシマカは主に熱帯地方に生息数ため、日本にはいませんがヒトスジシマカは日本で確認されています。
「国際交流が増している」現在の状況と「地球温暖化」の2つの要素により、デング熱を持つ蚊のネッタイシマカ、ヒトスジシマカの生息域は拡大しています。
セブ島のデング熱の症状

デング熱の症状で最も多いのは「発熱(38~40℃)、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹」が主となります。
初期症状に続き、全身の筋肉痛、骨関節痛、全身倦怠感を感じます。
デング熱の発症後3~4日後、発疹が体の大部分に発生し、胸部、体幹から始まり、四肢、顔面に湿疹が広がります。
デング熱の潜伏期間は2~14日が一般的だと考えられています。
デング熱は、自然治癒する比較的良好な感染症ですが、1~5%の免疫の弱いデング熱の感染者は適切な治療がなされないと致死性の病気になりえるので注意が必要です。
デング熱が重症化した場合、「デング出血熱」また「デングショック症候群」と呼ばれ、全身の出血とショック症状に見舞われ稀に死亡することがあります。
デング熱の症状は、風邪やインフルエンザに似ており、医療機関での診察で見過ごされる可能性もありますので、セブ島で何かしらの症状がある場合は、医療機関でデングの検査を行うことをおすすめします。
- 発熱
- 頭痛
- 筋肉痛
- 関節痛
- 発疹
- 倦怠感
- 結膜充血
セブ島のデング熱の治療費

セブ島の医療機関にてデング熱の入院・治療費はの相場は10万ペソ(約20万円)です。
医療機関での入院が長引くと17万ペソ(約34万円)を超えるケースもあるので、セブ島に渡航の際は短期の旅行であっても海外旅行保険に必ず申し込むようにしてください。
フィリピンと周辺アジア諸国のデング熱

以下では「フィリピンのデング熱の現状」と「その他の国のデング熱感染者数」をまとめてみました。
フィリピンのデング熱の現状

セブ島の雨季とされる6月~11月は雨が降り水溜りが出きり蚊の産卵時期とされデング熱を持つネッタイシマカやヒトスジシマカが増え、デング熱の感染者も多い時期とされています。
2019年度、フィリピンのデング熱の感染者数が、昨年同時期に比べると85%増加し、17万人を超え、そのうち720人が亡くなったとのレポートもあります。
世界のデング熱感染者数

デング熱は、中南米、東南アジア、西太平洋地域を含めた約120カ国で確認され全世界の25億人(人口の40%以上)がデング熱の感染リスクにさらされています。
フィリピンでもデング熱は流行し、セブ島でも確認されています。
デング熱の発症件数は過去50年で30倍以上と劇的に増えているのが現状です。
その結果、年間3億9000万人が感染し、その内の9600万人が発病しています。
入院を必要とする重症型のデング熱は、推定毎年50万人で、免疫力の弱い子供や高齢者は重症化しやすく約1〜5%が死亡しています。
熱帯や亜熱帯の全域で主にデング熱は流行しておりますが、東南アジア、南アジア、中南米でも患者の報告が多く、他には、アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でもデング熱の発生が確認されています。
- フィリピン:90,503
- タイ:22,903人
- ベトナム:17,766人
- シンガポール:17,614人
- マレーシア:98,128人
- カンボジア:3,541人
- ラオス:1,695人
- 日本:160人
デング熱の症状が見られる国と地域:
インド、インドネシア、カンボジア、スリランカ、タイ、中国(浙江省、広東省、福建省、広西壮族自治区、雲南省)、香港、台湾、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、東ティモール、フィリピン、ブータン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、モルディブ、ラオス、豪州(クインズランド州)、キリバス、クック諸島、サモア、ソロモン、ツバル、トンガ、ナウル、パプアニューギニア、バヌアツ、パラオ、フィジー、マーシャル、ミクロネシア、北マリアナ諸島(米領)、ハワイ(米領)、ニューカレドニア(仏領)、タヒチ(仏領ポリネシア)。
セブ島デング熱の予防対策

セブ島滞在中は楽しい思い出だけ残したいものです。
なるべくならデング熱には掛からずに健康でいたいあなたに「デング熱の予防対策」をご紹介します!
- 外出する際には「長袖・長ズボン」の着用で肌の露出を少なくする
- 露出した肌には虫除けスプレーを2~3時間おきに塗布する
- 室内は、「電気蚊取り器・蚊取り線香・殺虫剤・蚊帳」を使用する
- 「規則正しい生活と十分な睡眠」で免疫を高める
- 蚊の繁殖を防ぐために、水溜りを作らない
万が一、セブ島デング熱が発症した場合は早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。
セブ島デング熱の治療法・検査方法

以下ではセブ島のデング熱に対する治療法・検査方法をまとめてみました!
セブ島デング熱の治療法

現在2020年までにデング熱に対する有効なワクチンや特異的な治療法はなく、対症療法が行われます。
デング熱の対症療法は、「アセトアミノフェン」が使用されます。
対症療法は血小板が低下し,出血を起こしやすくなるので,通常使用される鎮痛・解熱剤はなるべく控えることが好ましいとされます。
2017年にフランスの大手製薬会社サノフィのデング熱ワクチン「デングワクシア」が開発されましたが、過去にこのワクチンを使用した患者が死亡するケースが相次いだため、使用が中止されました。
現在では、武田製薬、米国立衛生研究所がデング熱ワクチンの開発を進めており、将来的にデング熱のワクチンが普及するかも知れません。
セブ島で蚊に刺された場合

セブ島にいる全ての蚊がデング熱のウイルスを保有してはいませんので、過剰に心配する必要はありませんが、蚊に刺された後に発熱・関節痛などのデング熱に見られる症状が現れた際は、医療機関への受診をおすすめします。
短期のセブ島旅行などで日本へ帰国された際にデング熱に見られる症状が現れた時は、空港等の検疫ブースで検疫官に申し出てください。
もしくは最寄りの保健所等にご相談ください。
帰国後に症状が認められた場合は、医療機関を受診し、セブ島への渡航歴を医師へ告げてください。
セブ島デング熱参考情報

セブ島のデング熱参考情報を以下にまとめてみました。
外務省領事サービスセンター
電話:03-3580-3311(内線)2902,2903
外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:03-3580-3311(内線)5367
外務省
海外安全ホームページ
在フィリピン日本国大使館
電話: (63-2) 551-5710
在フィリピン日本国大使館ホームページ
在外公館医務官情報
在セブ領事事務所
電話: (63-32) 231-7321
在セブ領事事務所ホームページ
セブ島流行のデング熱まとめ

セブ島でデング熱の予防として手軽にできることは「長袖・長ズボン」の着用です。
また2〜3時間毎にこまめに虫除けスプレーをすることが対策として効果があります。
楽しいセブ島旅行になるように出来るデング熱予防は行いましょう!
またデング熱が発症した際の近隣の病院を事前に確認しておくと安心ですね♪
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