フィリピンの高利貸しビジネスの闇『ファイブ・シックス』をご存知ですか?
ファイブ・シックスは、フィリピンの貧困層に需要の有る違法な高利貸しで、負のループを生んでいることから、政府なども対策を練るなど社会問題となっています。
今回の記事では、そんなフィリピンの高利貸しビジネス「ファイブ・シックス」をご紹介致します!
- ファイブ・シックスを知りたい方
- フィリピンの高利貸しを知りたい方
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高利貸し【ファイブ・シックス】

フィリピンにも日本の闇金のような高利貸しビジネス【ファイブ・シックス】が存在します。
聞き慣れない「ファイブ・シックス」というビジネスがどの様なものか以下でご紹介します。
ファイブ・シックスとは

ファイブ・シックス(Five Six))は『フィリピンの高利貸しビジネス』で、利子は借りた金額の20%、返済は基本的に日払いで返済するシステムです。
利子は借りた金額の20%で、つまり5借りたら6返すことが由来で「ファイブ・シックス」と呼ばれています。
利子20%は、短期返済であっても変動は無く、アラウ・アラウ(Araw Araw)という日払いの返済を行います。
ファイブ・シックスは、口約束のみが普通で、返済期間も人により異なります。
現金を貸付以外にも、欲しい物の支給を行い、その返済をファイブ・シックスで行うことも可能です。
ファイブ・シックスは、特にフィリピンの貧困層に需要があり、今も昔も存在する高利貸しビジネスです。
ファイブ・シックスの返済例

仮に1,000ペソをファイブ・シックスで借りた場合、利子の20%を含めた1,200ペソを返済しなければなりません。
ファイブ・シックスの返済時は、毎回同額のお金を返済し、仮に一回に50ペソを支払いうのであれば、毎回その金額を固定して返済し続けます。
現金をファイブ・シックスで借りる場合は、40日間で返済し、物の場合は60日で返済するのが一般的ですが、貸し手によれば長期間での返済を受け付けている場合もあります。
ちなみに契約期間を過ぎても返済できない場合は、日本の闇金と同じシステムで、ファイブ・シックスも借金が増えていきます。
ファイブ・シックスを行うインド人

フィリピンでファイブ・シックスを行うのは、インド人がメインです。
フィリピン人は貸付を行うインド人を「ブンバイ(Bumbay)」と呼び、ブンバイの意味は、ビサヤ語で「玉ねぎ」を表し、インド人の大衆が玉ねぎっぽいことが由来です。
通常、ブンバイはインド人二人組で、バイクに乗ってフィリピンの街中からファイブ・シックスの返済の集金に回っています。
ちなみに、ファイブ・シックスを行っているインド人は、フィリピン人から金銭トラブルでの恨みを買い、殺人されるケースも有り、フィリピンで殺人される外国籍の上位に、毎回インドが上位を占めています。
フィリピン人が高金利で借金する理由

なぜフィリピン人は、高利貸しの「ファイブ・シックス」を利用するのでしょうか。
その人気の理由は、少額で少しずつ返済出来ることにあります。
フィリピン人の性格上、貯金する事が困難で、高利子でも少額で返済できることに重要があります。
インド人は、フィリピン人の国民性を理解し、需要にあったビジネスを展開している訳です。
ファイブ・シックスが利用できる条件

フィリピンでファイブ・シックスを利用条件はたった一つの条件は『仕事がある事』です。
他の貸金と異なり、保証人も担保も不要なァイブ・シックスですが、唯一の条件が仕事があることです。
収入が少なくても、仕事さえあれば2,500ペソ(約5,000円)程を、ファイブ・シックスから借りることは簡単に出来ます。
審査がゆるいファイブ・シックス

通常、フィリピンでお金を借りる場合は、職業、収入などの審査が厳しいのに対して、ファイブ・シックスは、審査が緩く、他の貸金では利用できないような低所得に需要があります。
ファイブ・シックスでお金以外も手に入る

ファイブ・シックスの面白いシステムは、現金以外でも手に入ることです。
欲しい物をファイブ・シックスを通して手に入れて、後日、利子付きで返済する事が可能なのです。
例えば、電化製品のテレビやバイクなどを先に受け取り、後に利子を乗せた金額を少額で少しずつ返済していきます。
商品によれば、実際の金額よりも2倍以上の額の返済をした方もいるようですが、フィリピンの低所得には手が届かないような商品も手に入ることから、ファイブ・シックスを利用する方は少なくないようです。
ファイブ・シックスはフィリピンの社会問題

フィリピンの高利貸しビジネス『ファイブ・シックス』は社会問題となり、特にフィリピンの大統領がドゥテルテ氏になった際に、政府として大きな動きがありました。
ファイブ・シックスによる貧困サイクル

ファイブ・シックスは、残念ながらフィリピンの貧困サイクルをより押し進めるような高利貸しビジネスで、まさに負のループです。
フィリピンのスラム街「スモーキーマウンテン」だけでも約2,000人以上もファイブ・シックスを利用しているので、すでにフィリピンの低所得に根付いてしまっているのが現状です。
違法なファイブ・シックスに関しては、フィリピンの政府も黙ってはいませんでした。
ファイブ・シックスに対するフィリピン大統領の対応

そもそもフィリピンでは、有効な権限を持たずに貸付業務を行うことは違法で、10,000ペソ〜50,000ペソの罰金、または6ヶ月〜10年の懲役、またはその両方が罰せられます。
フィリピン大統領のドゥテルテ氏も、高金利の高利貸し『ファイブ・シックスを追放する方針』を表しています。
2017年1月には、正規の届出を出していないファイブ・シックスには、逮捕命令を出しました。
ちなみにフィリピンのファイブ・シックスの大半は、届出を出していません。
ファイブ・シックスまとめ

フィリピンの高利貸しビジネス『ファイブ・シックス』の闇は見れましたか?
フィリピンの大統領がドゥテルテ氏に以降は、ファイブ・シックスで働くインド人を見ることも少なくなり、少しずつ負のループから抜け出しているようです。
皆さんも違法な高利貸しビジネスを利用しないように気をつけましょう!
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