フィリピンには、ユネスコ世界遺産に登録されている文化遺産・自然遺産が存在し、歴史・自然・伝統文化を感じられる観光地として世界中から注目されています。
特に、コルディリェーラの棚田群やプエルト・プリンセサ地下河川国立公園などは、フィリピンを代表する世界遺産として有名です。また、セブ島からアクセスしやすい世界遺産もあり、フィリピン旅行とあわせて観光を楽しむ旅行者も増えています。
本記事では、フィリピンのユネスコ世界遺産全6選を、見どころ・アクセス方法・文化的背景・おすすめポイントとあわせてわかりやすく紹介します。
- フィリピンの世界遺産を知りたい方
- フィリピンの文化や自然を感じたい方
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この記事で伝えたいこと
フィリピンの世界遺産をマップで確認しよう
2019年1月の時点で世界中にはユネスコに登録された世界遺産は1,092個があります。
その内、6つはフィリピン国内にある世界遺産です。フィリピンの世界遺産は3つは文化遺跡、3つは自然遺跡となります。
フィリピン国内を旅行するなら世界遺産巡りをしてみるのも良さそうです!
以下のマップではユネスコに登録されたフィリピンの世界遺産の場所が確認出来ます。
フィリピン 6つのユネスコ世界遺産
フィリピン にあるユネスコに登録された6つの世界遺産は3つは文化遺跡、3つは自然遺跡となります。
フィリピン国内の世界遺産はルソンに4つ、パラワンに1つ、ミンダナオに1つ存在します。
- バロック様式教会群(ルソン)
- フィリピン・コルディリェーラの棚田群(ルソン)
- ビガン歴史都市(ルソン)
- トゥバタハ岩礁海中公園(ルソン)
- プエルト・プリンセサ地底河川国立公園(パラワン)
- ハミギタン山地野生生物保護区(ミンダナオ)
バロック様式教会群【フィリピン世界遺産①】

フィリピンのルソンにあるバロック様式教会群(Baroque Churches of the Philippines)は1993年にユネスコ世界遺産に登録されました。
この世界遺産の教会はスペインの時代に建てられたバロック様式で、歴史的および文化的な重要性からフィリピンの宝物と見なされています。
16世紀に建てられたサン・アグスチン教会(マニラ)、サン・アグスチン教会(パオアイ)、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン教会(サンタ・マリア)、サント・トマス・デ・ビリャヌエバ教会(パナイ島)の4つの教会が1993年にフィリピンの世界遺産として登録されました。

フィリピンのサンアグスチン教会は1571年、ヨーロッパのバロック建築の影響を受けた石造の教会でフィリピン最古の教会と言われています。
サンアグスチン教会は1604年に建設が始まり、最終的に1710年に完成しました。
地震保護のために教会を設計されたサンアグスチン教会はフィリピンで最も優れた「地震バロック」構造の1つです。
教会から少し離れたところに地震防護のために立っている珊瑚石の鐘楼が18世紀後半に完成しました。
フィリピンの鐘楼は、地震時に教会に落ちないように、教会の主要構造から離れた場所に建設されました。
ちなみにフィリピンはアジアで唯一のカトリックの国で、人口の約85%が信者だと言われている。
バロック様式教会群の基本情報

| 名称 | バロック様式教会群 |
| 場所 | マニラ |
| タイプ | 文化遺産 |
| 登録日 | 1993年 |
| 起源 | 16世紀 |
| 地図 |
ビガン歴史都市【フィリピン世界遺産②】

フィリピンのビガン歴史都市(Historic City of Vigan)はマニラの北、約400kmに位置しアジアで最も保存状態の良い植民地の町の1つとされ、1999年にユネスコの世界遺産に指定されました。
第二次世界大戦の戦火を奇跡的に逃れた16世紀に設立されたビガンの歴史的な町には、保存状態の良いヨーロッパ風の建物が数多くあり、東南アジアで他に類を見ない文化の宝庫となっています。
フィリピンのビガンは16世紀のスペイン植民地時代から保存されています。
ビガンの石畳の通りは植民地時代の影響の物で、現在でもそのまま残っています。

18世紀と19世紀のスペイン植民地時代の最盛期には、世界遺産のビガンはマニラとセブに次ぐ3番目に重要な都市で、ルソン島北部のスペイン植民地時代の中心の場所でした。
建築のアンサンブルは、ビガンが地域の政治的、経済的、宗教的、芸術的中心であったことを示しています。
ビガンはスペイン植民地時代の生きた証であり、現代のフィリピン国家に強い文化的影響を及ぼしている場所です。
マニラから約8時間のバス移動でビガンには、セント・ポール大聖堂やサルセード広場が見所として観光で人気の場所です。
ビガン歴史都市の基本情報

| 名称 | ビガン歴史都市 |
| 場所 | ビガン |
| タイプ | 文化遺産 |
| 登録日 | 1999年 |
| 起源 | 16世紀 |
| 地図 |
フィリピン・コルディリェーラの棚田群【フィリピン世界遺産③】

フィリピンのコルディリェーラの棚田群(Rice Terraces of the Philippine Cordill)は1995年にユネスコの世界遺産に指定されました。
この世界遺産はルソン島北部に広がる大規模な棚田で、その美しさから「天国へ昇る階段」や「世界八番目の不思議」とも呼ばれています。
フィリピン・コルディリェーラの棚田群は、その地域に住んでいたイフガオ族が利用した農業方法で棚田が山の斜面を削り出し、棚田が完成するのに約2,000年かかったと考えられています。
このフィリピン・コルディリェーラの棚田群を平らに延ばすと20,000kmを超える長さになるとも言われています。

実際に観光でフィリピン・コルディリェーラの棚田群に訪れる際は、フィリピンの首都マニラからバスで約10時間、そこからトライシクルで約1時間、更に徒歩で2時間くらいの場所にある秘境です。
長時間のトレッキングが楽しめる方におすすめの世界遺産です。

フィリピン・コルディリェーラの棚田群の基本情報
| 名称 | フィリピン・コルディリェーラの棚田群 |
| 場所 | コルディリェラ |
| タイプ | 文化遺産 |
| 登録日 | 1995年 |
| 起源 | 16世紀 |
| 地図 |
ハミギタン山地野生生物保護区【フィリピン世界遺産④】

フィリピンのミンダナオ地方東ダバオ州にあるハミギタン山地野生生物保護区(Mount Hamiguitan Range Wildlife Sanctuary)は自然の重要性から2014年にユネスコの世界遺産に登録されました。
この世界遺産には様々な動植が生息しており、サンクチュアリ内には、絶滅危惧種や固有種もいくつか見られます。
ユネスコと比外務省によると、ハミギタン山地野生生物保護区の敷地は約2万6千ヘクタールで、保護区には計1380種の野生生物が生息しており、うち341種がフィリピンの固有種で『ハミギタン山岳地域野生動物保護区』でしか確認できない生物が8種いるそうです。

絶滅寸前のフィリピンワシ、フィリピンオウムの鳥類、絶滅危惧種のレッドラワン、ラン科のパフィオペディルム・アッドゥクツムの植物などの数少ない生息地でもあります。
海抜75〜1,637 mの範囲にあるマウントハミギタン山脈野生生物保護区には、標高の異なるいくつかの土地と水の生態系があります。
この保護区は、絶滅の危機に瀕しているいくつかの固有の動植物種を含む、多様な動植物が生息できる環境を作り出している貴重な世界遺産です。

ハミギタン山地野生生物保護区の基本情報
| 名称 | ハミギタン山地野生生物保護区 |
| 場所 | ダバオ |
| タイプ | 自然遺産 |
| 登録日 | 2014年 |
| 起源 | 更新世 |
| 地図 |
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園【フィリピン世界遺産⑤】

フィリピンのプエルト・プリンセサ地底河川国立公園(Puerto-Princesa Subterranean River National Park)は、自然の重要性から1999年にユネスコ世界遺産に指定されました。
この世界遺産は鍾乳洞内を流れる地下河川を保護する目的で設置されたフィリピンの国立公園です。
この国立公園はユネスコの世界遺産として認められているほか、2011年には「New7Wonders of Nature」の1つにも選ばれました。

この世界遺産の魅力は洞窟の中にあり、船で移動する必要があり、洞窟のドームの長さは約300メートル程、洞窟の中を流れる地下河川は最大8.2 kmと世界最大、最長規模の1つです。
地下川は、内陸の水源から海に流れ出る世界でも数少ない川の1つです。
「山から海へ」の生態系と生物多様性に富んだ密林があり、重要な自然保護区域で、淡水河川の水位は潮の満ち引きとともに4.3 kmの地点まで上下します。
この世界遺産の鍾乳洞を巡る1時間程度のボートツアーがあり一般でも気軽に観光可能ですので是非、訪れてみて下さい!
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園の基本情報

| 名称 | プエルト・プリンセサ地底河川国立公園 |
| 場所 | パラワン |
| タイプ | 自然遺産 |
| 登録日 | 1999年 |
| 起源 | 更新世 |
| 地図 |
トゥバタハ岩礁海中公園【フィリピン世界遺産⑥】

フィリピンのトゥバタハ岩礁海中公園(Tubbataha Reefs Natural Park)はパラワンから200km離れたスル海の中心部にあり、1993年にユネスコの世界遺産に認定されました。
広大なサンゴ礁を保護する目的で設置されたこの世界遺産は東南アジア最大のサンゴ礁と言われています。
先ほど紹介した世界遺産・プエルト・プリンセサ地底河川国立公園と同様に、トゥバタハ岩礁海中公園も「New7Wonders of Nature」の1つとして2008年に認識されました

この世界遺産はフィリピンの保護地域であり、属する島々は無人で、敷地は97,030ヘクタールあり、300種類を超える魚介類やカツオドリ、ウミガメなどが生息しています。
非常に高密度で多様な海洋野生生物が生息する自然のままのサンゴ礁です。エリアは130,000ヘクタールを超え、2つのサンゴで出来た島、数個のラグーン、100 mの垂直壁を持つ広大なサンゴ礁などを見られます。
観光でこの世界遺産を訪れるにはパラワン島より船で約9時間、南東約80kmの移動が必要です。
また毎年3月〜6月の間のみしか行く事が出来ませんのでご注意下さい!

トゥバタハ岩礁海中公園の基本情報
| 名称 | トゥバタハ岩礁海中公園 |
| 場所 | パラワン |
| タイプ | 自然遺産 |
| 登録日 | 1993年 |
| 起源 | 更新世 |
| 地図 |
フィリピン・ユネスコ暫定リスト
ユネスコ暫定リストに提出されたフィリピンの場所を以下にまとめてみました。
フィリピン当局は、ユネスコの世界遺産に登録するために、以下の場所も世界遺産の候補として挙げています!
- Batanes Protected landscapes and seascapes (1993)
- The Tabon Cave Complex and all of Lipuun (2006)
- Paleolithic Archaeological Sites in Cagayan Valley (2006)
- Kabayan Mummy Burial Caves (2006)
- Butuan Archeological Sites (2006)
- Baroque Churches of the Philippines (Extension) (2006)
- Petroglyphs and Petrographs of the Philippines (2006)
- Neolithic Shell Midden Sites in Lal-lo and Gattaran Municipalities (2006)
- Chocolate Hills Natural Monument (2006)
- Mt. Malindang Range Natural Park (2006)
- Mt. Pulag National Park (2006)
- Apo Reef Natural Park (2006)
- El Nido-Taytay Managed Resource Protected Area (2006)
- Coron Island Natural Biotic Area (2006)
- Mt. Iglit-Baco National Park (2006)
- Northern Sierra Madre Natural Park and outlying areas inclusive of the buffer zone (2006)
- Mt. Mantalingahan Protected Landscape (2015)
- Mayon Volcano Natural Park (MMVNP) (2015)
- Turtle Islands Wildlife Sanctuary (2015)
フィリピンの世界遺産まとめ
フィリピンには、歴史と自然が織りなす世界遺産が6箇所も存在します。旅の目的地選びに、ぜひフィリピンの世界遺産を検討してみてはいかがでしょうか。
フィリピン世界遺産を訪れる際の注意点まとめ
- フィリピン国内には文化遺産3箇所、自然遺産3箇所の計6箇所の世界遺産が存在
- 季節や気候を考慮して訪問時期を選ぶ(特にトゥバタハ岩礁海中公園は3〜6月のみ)
- 観光客が集中する時期はホテル・交通費が高騰しやすいため、早めの予約がおすすめ
- 一部の遺産はアクセスが困難な場所もあり、移動手段や所要時間を事前確認しておくこと
- 世界遺産保護のため、観光時はルールやマナーを守り、自然環境や文化財を大切に
世界遺産を通じて、フィリピンの豊かな自然と歴史にぜひ触れてみてください。
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