フィリピンで仕事がない、もしくは働かない方を【タンバイ】と呼びます。
タンバイは英語の「スタンバイ」が語源で「いつでも働ける」という意味合いを持ちます。
フィリピンにタンバイが多い理由は個人的な理由以外にも社会のシステムにも問題があるとされています。
今回は、そんなフィリピンのタンバイの闇と現実をお伝えしていきます!
- タンバイを詳しく知りたい方
- フィリピンの闇と現実を知りたい方
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タンバイってなに?

フィリピンでは、仕事がない方を「タンバイ(英語:Tambay)」と呼びます。
タンバイとは英語の「スタンバイ(Stand By)」が由来で、フィリピンがアメリカ植民地時代に出来た言葉と言われ、「いつでも仕事ができるようにスタンバイ」という意味合いです。
世間一般の「タンバイ」への偏見も大きく、「仕事をせず、教育を受けておらず、通りをうろつくのが好きな人」と思っている方も多いようで一般的にはネガティブにとらわれています。
タンバイが路上を彷徨く理由

タンバイはフィリピンの路上でよく見かけることがあります。
この原因は「住居スペース」が関係しているようで、住居が小さいと家での生活は住心地が悪いことが理由として上げられます。
住居が大きければ自宅で待機が可能ですが、そうでない場合は、路上を彷徨く場合もあります。
路上を彷徨くと他のタンバイと出会い世間話をしているとまた人が集まり、この光景を私達は生活の中で目にすることがよくあります。
フィリピン人が怠惰な理由

タンバイの話をする前に、なぜフィリピン人の一部は怠惰な方がいるのかを考えてみましょう。
歴史的にフィリピン人は、400年以上続いた植民地時代の生活が影響を与えているようです。
植民地時代の労働は、自発的に働きかけるのではなく、指示されて働く時代が長く続きました。
この影響により「指示がなければ働かなくても良い」「必要性がある際のみに労働する」と考えるフィリピン人も少なくないのではないでしょうか。

フィリピンにタンバイが多くいる理由

フィリピンにタンバイが多い理由は、個人的な問題以外にも社会のシステムが影響していることもあるようです。
フィリピンは、いまだに失業が多く、良質な仕事が数少なく、最低賃金以下での労働をさせられ、労働条件が良いとは思えません。
フィリピン国内で、70.9百万人が経済活動が可能とされ、実際に4,410万人が経済活動を行っていますが、2,680万人は職がないタンバイとされています。
フィリピンの年間の失業者は約230万人と言われ、日本の197万人より上回っています。
また、就職していても労働条件がパートタイムのみで、就労時間が短い方も多く、仕事がない際は、タンバイと同様に待機の時間が長いことも社会問題として取り上げられています。
フィリピンで雇用されている内の15%が週20時間未満と言われ、通常の8時間の労働スケジュールに基づいて計算すると、実質1週間に2日半のみの労働とされています。
タンバイを増やすフィリピン社会

フィリピン社会の仕組みが、タンバイを生み出していることもあるようです。
フィリピンでは、高卒のみの場合、仕事が限られ、まともに就職ができない現状があります。
職業訓練校などの政府からのサポートも無いため、特別な資格やスキルが無いと条件の良い職を探すのは困難とされています。
大卒の場合でも、職につくための資格の取得、またそれに掛かる費用が支払えないケースもあるようで、資金がないと就きたい職に就けないのが現実です。

ドゥテルテ大統領はタンバイを取り締まる

フィリピンで一般的にネガティブでタンバイが犯罪行為を行うことも事実としてあります。
ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は2018年に「タンベイに対する取り締まり」を命令しました。
この取り締まりは、「子供たちを保護を目的」として行われ、路上で生活している方、外出禁止時間中に外出している方など、市の条例や法律に違反した方を刑務所に入れました。
セブ島では、門限条例に違反した未成年者が数多く逮捕され、マニラでは「ストリートチルドレンゼロ」を達成するため、多数の子供たちが施設に連行されました。
現在までに、48,420人が警告され、21,574人が罰金の対象、8,365人が起訴され、17人は警察に拘留されています。
世間的にこのドゥテルテ大統領命令は、貧困層に対する差別で人権侵害と思う方も少なくないようで賛否両論ありました。

フィリピン・タンバイまとめ

フィリピンのタンバイが多い現実は、フィリピンの社会問題の1つの課題でもあります。
特に国内で良質な仕事も少なく、多くのフィリピン人は海外に出稼ぎに行き、家族を養うパターンが多く存在します。
フィリピンの国の成長とともに、社会のシステムの改善や、最低賃金の改善を行い、低所得者でも生活できる社会が実現することを祈ります!
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