『フィリピンの刑務所が超過密状態で死亡者続出していることをご存知ですか?』
フィリピンの刑務所は不衛生な上、過密状態で年間に5,000人以上が死亡しています。
今回は、そんなフィリピンの刑務所について詳しくご紹介致します。
世界最悪と言われるフィリピンの刑務所のリアルな実態をお伝え致します!
刑務所事情を知りたい方は必見です!
- フィリピンの闇を見たい方
- フィリピンの刑務所事情を知りたい方
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フィリピンの刑務所の実態

フィリピンの刑務所には、2019年11月の段階で約21万人の囚人と裁判前の被拘禁者が入っており、刑務所人口率は、463.6%と過密状態が長期で続いています。
フィリピンの刑務所に在籍する方の75.1%は、裁判前の被拘禁者もしくは差し戻し囚人と異例の状態で、フィリピンの裁判所が上手に機能していない事が分かります。
ちなみにフィリピンの刑務所に所属する女性の囚人は、全体の8.9%で、未成年者は0.4%、外国人囚人は0.3%です。
フィリピンの刑務所は世界で最も過密

フィリピンの刑務所は、規模に対して囚人の数が多く、常に過密状態が続いています。
過密状態のフィリピンの刑務所では、他の人にぶつからずに歩くことが困難で、寝る際には十分な場所がない為、階段のスペースに雑魚寝や、人が重なって寝ることが日常的に起こります。
また囚人の数が多いことから、熱を帯びて空気が熱くなり、息苦しい空間が生まれます。
過密が影響してフィリピンの刑務所では、病気の蔓延化や、同刑務所の服役者の暴力事件が発生し、5人に1人の囚人が毎年死亡している状況で、まるで地獄の様です。
フィリピンの刑務所の構造

フィリピンの刑務所は、民族と性別によってグループを分割して収容します。
男性と女性は別々の施設に収容されていますが、未成年の囚人、精神病の囚人、身体的に障害のある囚人も全て、精神的に健康な囚人と同じ施設に収容されます。
一部の刑務所では、男性と女性の両方を受け入れる場所もありますが、その際は、女性に割り当てられた施設全体が完全に分離されています。
フィリピンの刑務所内は、全ての囚人を収容する寮がありますが「コンドミニアム」と呼ばれる木製の壁で、他の囚人と隔てられている空間とシングルベットを年間約2万円で借りることが出来ます。
他には、ベッド脇に設置可能な小さな扇風機は年間800円で借りることが可能で、他には「アパート」と呼ばれる2〜4人で共有するスペースも有料で借りることが可能です。
しかしながら貧しい囚人は通常、寝具を使わずに雑魚寝で寝る方が大半です。
雑魚寝で寝る囚人は、米や小麦粉の袋、新聞などを寝具として利用しており、毛布を所持している方は少ない様です。
ちなみに、フィリピンの刑務所では『賭け事は許可』されており、金稼ぎの為にギャンブルを行う囚人がいます。
フィリピン・囚人の階級

フィリピンの刑務所には、掟があり囚人の中でも階級が別れています。
階級を作る理由は、囚人の数が多すぎて、看守のみでは管理が難しいからです。
刑務所内の各部屋に階級があり『リーダー、班長、自由に行動が許される囚人、自由に行動が出来ない囚人』の4つに身分が別れています。
リーダーは、刑務所内で最も権威が高い囚人で、看守と一緒に食事することが許され、刑務所内のルールの決定権もある程度与えられます。
最も位の低い「自由に行動が出来ない囚人」は、トイレに行くことでさえ許可が必要となります。
フィリピンの刑務所の食事

フィリピンの囚人に当てられる1日の予算は35ペソ(約70円)で、この金額のみで、1日3食と飲料水を提供しています。
囚人の数が増えるにつれ、政府の財源の厳しい予算制約があり、健康的で栄養価がある食事を提供するのは、難しいのが現状です。
フィリピンの刑務所の食事のメインは『米とイワシを混ぜたご飯』で、栄養価がほとんどなく、不衛生な方法で調理されています。
食べ物の寄付が届くクリスマスなどの特別な日の食事は、多少豪華で『野菜のシチューや缶詰の肉』などを食べることが出来ます。
寄付の大半は、囚人の家族や慈善団体などからです。
フィリピンの刑務所の衛生面

フィリピンの刑務所のトイレとシャワーは共有で、桶の水を汲んで体を洗います。
トイレは便座とトイレットペーパーの設置が無く、また刑務所内の水供給が制限されているため、囚人の衛生状態が著しく損なわれており、感染症やアレルギーを発症される方がいます。
フィリピンは裁判が長期化し拘留する悪循環

2018年10月の発表によると、50%のフィリピンの受刑者は、裁判の判決を9か月以上を刑務所にて待っていたことが分かりました。
刑務所の総人口の約75%が、裁判の判決がまだ降りていない拘留者と驚きの数字です。
フィリピンの裁判所の仕事の遅さが、よりフィリピンの刑務所を過密にしている理由です。
フィリピンの刑務所で死亡するケース多数

フィリピンの刑務所は、年間に全体の約20%である5,000人以上の死者が出ています。
専門家によると、過密状態によって悪化する換気不良、不十分な衛生設備、低品質の食品により『刑務所内で感染症が蔓延』していることが大きな原因です。
これだけ死者が出ても改善されないフィリピンの刑務所は、世界最悪と言っても過言ではありません。
フィリピンの刑務所が改善されない理由

フィリピンの刑務所は、『予算不足・汚職・資源不足』を理由に大きな改善が行われていません。
受刑者増加に伴い、刑務官不足も深刻化しており、必要となる刑務官の数は約1/3以下で、監視の目が行き届いていません。
絶対に行くな!地獄のマニラ刑務所

フィリピンの首都・マニラにあるマニラ市刑務所は、世界で2番目に過密な環境の刑務所です。
過密状態はドゥテルテ政権の麻薬戦争から始まり、元々は1,000人の収容者を収容する刑務所に、現在は約5,000人以上の囚人が収容されており、スペース不足の為、一日中立つことを余儀なくされています。
受刑者は寝るためにシフトを組み、時間に分けて寝ます。
そして、シフト外ではスペースが無いため、床に倒れたり座ったりすることが出来ません。
資金のある囚人のみ、2×2メートルのキュービクルにお金を払って寝ることが可能です。
ちなみに受刑者の内の90%は裁判前の拘留者でした。
看守と受刑者の比率は1:200で、監視がまともに行うことが出来ていないのが現状です。
日本人が収容されている「ビクタン収容所」

過去のニュースで、漫画村を巡る著作権法違反事件で、フィリピンで拘束された「漫画村元管理人・星野氏」が2019年7月から3カ月間、またフィリピン当局が2019年11月に日本人の男36人を特殊詐欺 として摘発した際などにも収容されたのが「ビクタン収容所(Bureau of Immigration Bicutan Detention Center)」です。
ビクタン収容所はフィリピンのマニラ首都圏に位置し、フィリピン国内で刑事事件を起こしたり、ビザが切れで違法滞在して国外退去される外国人抑留者の収容する施設になり、約600人程が収容され、中には日本人も含まれます。
この収容所の抑留者には、保釈される権利が憲法上保障されない為、犯罪者として有罪判決を受けることもなく国外退去もされず、10年以上も施設の中で過ごす方もいます。
一説によれば、ビクタン収容所に拘束されていた中国人は、職員に多額の賄賂を渡して送還を免れてた事もあるようで、汚職が進んでいる事が問題視されています。
収容所にはVIPルームも存在し、月に約10〜20万円を支払うと、個室のエアコン付きの部屋で、個室トイレも完備され、多くの日本人は有料の個室部屋を利用しているそうです。
また、職員に賄賂を渡せば、携帯 、パソコン、タバコや薬物まで手に入るそうです。
新型コロナウイルスとフィリピンの刑務所

フィリピンの刑務所では過密状態が続いているため、新型コロナウイルスの影響を大きく受けました。
フィリピンの最高裁判所のマリオ・ビクター・レオネン副最高裁判所判事の判断により、刑務所内での新型コロナウイルスの蔓延を食い止める為、約10,000人の囚人が釈放されました。
被拘禁者は、保釈金を支払う余裕がなく裁判に先立って拘留された者、高齢者の囚人、病気の囚人、刑期が6か月以下の囚人をを釈放しました。
日本では考えられない、囚人の釈放がフィリピンでは起こっています。
フィリピンの刑務所まとめ

フィリピンの刑務所事情は、日本では考えられないことが起きていたことがお分かり頂けたでしょうか?
超過密状態のフィリピンの刑務所は今でも続いており、これから改善される願います。
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